今期アニメは「ぼく勉」と「あお勉」しか見ていないちゅりです。でも来期は「ダンまち」の第二期を始めとして好きなタイトルが揃っていて今からとてもわくわくです。
今回は6月大会「私怨シングル」で使用したパーティについて書きました。
1.ルール
・シングルフラット
・参加者が1つずつポケモンと技を指定、それを使用禁止する。
【禁止リスト】
陰キャしかいないサークルのはずなのに陰湿な技が軒並み潰されています。同族嫌悪でしょうか。使用率ぶっちぎりのミミッキュが生き残っているのは私怨ルールならではの牽制が出てて面白いなと思いました。
ちなみに僕がレヒレとみがわりを潰した理由はこの2つをシングルで使うのが苦手だったから。使われるのではなく使うのが嫌なのを消しました。
2.構築経緯
僕はシングルの経験が少ないため、上記の制限に対して独自の回答を出すことが難しいです。そこで、過去2〜3シーズンの上位構築のうち、制限を多くすり抜けているものをパクってアレンジすることにしました。アレンジが効くと考えたのは以下の3つ。
①…の対面構築
②…の積みリレー
③ …の受けサイクル
①対面構築はキノガッサが使えないものの、技の面で大幅な制限を受けたポケモンは少なく、メジャーな構成をさほど変更せずとも戦えそうです。
②積みリレーはエースの多くが健在ですが、起点作りに用いる「ステルスロック」と「がんせきふうじ」がないのが痛い。何より僕がこの手の構築を扱うのが非常に苦手でした。
③受けサイクルはパーティ的に一番好みでしたが、核となるグライオンの技がかなり死んでることや「どくどく」を使えない部分をどう工夫するかが課題になりそうです。
①と③で迷いましたが、最終的に受けサイクルの諸課題を一気に解決する案を思いつけたので、オリジナリティが出せる(=楽しい)と判断し、これで勝負することにしました。
受けサイクルの具体的なパーティ構成として、ほぼ共通して使われる5匹(ポリ2ドヒドグライグロスミミ)はそのまま確定としました。
その後、制限に合わせてこれらの細かい調整を詰めていきましたが、電気タイプの重さを解決できなかったので、その対処&選出抑制としてラス枠にドリュウズを採用しました。
3.構築
構築
個別解説
特性:クリアボディ→かたいツメ
性格:ようき
数値:165(76)-187(172)-171(4)-*-131(4)-178(252)
技:アイアンヘッド / バレットパンチ / しだんだ / れいとうパンチ
怯み担当です。サイクルと対面の両方の選出においても仕事をこなす万能ポケモン。この系のメタグロスにおいて鋼タイプと電気タイプへの打点となる「じしん」を切った型がほとんどいなかったので、代用として「じしん」とほぼ威力が変わらない「じだんだ」を持たせました。「れいとうパンチ」は霊獣ボルトロスを縛るために採用しています。
レグと対戦したときに初めてカミツルギが重いことに気づきました。もう少しナットレイやポリゴン2への殺意を高めて「アームハンマー」を採用しておけば良かったです。
ポリゴン2@しんかのきせき
特性:アナライズ
性格:ずぶとい
数値:191(244)*-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)
技:イカサマ / ほうでん / れいとうビーム / じこさいせい
麻痺&氷担当です。主に物理のメガシンカに投げます。「でんじは」が使えないので代わりに「ほうでん」を持たせました。攻撃技が増えただけでなく、メタグロスによってボルトロスにポリゴン2を投げる必要性が下がったため、特性をアナライズにしました。
3決vsモミジ戦では、アナライズのおかげで彼のアーゴヨンをドヒドイデの「ねっとう」+ポリゴン2の「れいとうビーム」で落とし、選出ミスをカバーして勝つことができました。
ドヒドイデ@くろいヘドロ
特性:さいせいりょく
性格:ずぶとい
数値:157(252)-*-216(196)-73(0)-170(60)-55(0)
技:ねっとう / どくびし / じこさいせい / くろいきり
火傷担当です。ミミッキュを始め、積み技から展開する物理ポケモンを見ます。「どくどく」が使えないので「どくびし」で代用しました。「トーチカ」も候補でしたが、後述するグライオンに擬似的な毒を仕込んだことで相手のグライオンに対する交代先(ドヒドイデで見たい物理ポケモン)に毒が刺さる展開が考えられたので、目の前の物理ポケモンよりも、裏の特殊ポケモンに毒が入る可能性が高い「どくびし」を選択しました。なんと一度も打っていません。
グライオン@どくどくだま
特性:ポイズンヒール
性格:しんちょう
数値:177(212)-116(4)-146(4)-*-133(204)-126(84)
技:ハサミギロチン / はねやすめ / なげつける / アクロバット
一撃必殺担当であり、地雷枠です。低火力のポケモンと対面させて相手をテンポよく刈り取っていきます。「ハサミギロチン」と「はねやすめ」以外にもまだ使える技が残っているという発見からこの構築はスタートしていますが、それが「なげつける」です。この技の採用によって構築で必要とされた毒の需要とグライオンの役割不足を同時に補うことができました。最後の技は、全体で対処が面倒なウルガモスやジャローダを素早く倒せる上に「なげつける」とのシナジーが美しい「アクロバット」を採用しました。
「まもる」がないことで毒状態にするために苦労する試合こそありましたが、存在をほぼ考慮されないグライオンはかなり強く、ギロチンチャンスをたくさんもらえました。
特性:ばけのかわ
性格:いじっぱり
数値:131(4)-156(252)-100(0)-*-125(0)-148(252)
技:シャドークロー / じゃれつく / かげうち / つるぎのまい
急所担当です。特殊の積みアタッカーが複数いる場合など、サイクル選出で回しきれない場合に選出します。きあいのタスキはこのルールでは削られにくく、Zクリスタルよりもミミッキュの対面性能を引き上げられると判断して持たせました。 タスキが活きた場面は選出する度に必ず訪れていたので、Zゼロの構築となりましたが、無理にZを持たせなくて良かったです。
特性:かたやぶり
性格:ようき
数値:191(44)-163(60)-81(4)-*-108(180)-149(220)
技:ドリルライナー / アイアンヘッド / いわなだれ / つのドリル
一撃必殺&急所&怯みのサブ担当です。上の5匹で非常に重いカプ・コケコへの殺意で採用しました。選出抑制が主な仕事ですが、地面タイプに薄いパーティが多かったので、選出機会はそこそこありました。とつげきチョッキを持たせて大半の特殊と打ち合いつつ、先制範囲も広い型をパクっています。
選出
基本選出:
対面選出:()
受けサイクルが成立しやすいか判断してどちらかの選出をいじる方向で考えます。
4.戦績
7人予選で6-0
決勝トナメ1落ち→3決勝利→3位
制限に際しての改変点はありますが、元のコンセプトが非常に洗練されているため、選出をミスらなければ「3割待ち」するだけの安定した試合展開が望めました。
一番苦戦したのは優勝したvsレグで、ドヒドイデを崩せる「かみなりパンチ」クチートと全体で打点を取りにくいカミツルギが非常に厄介でしたが、最終的にその2匹をグライオンのギロチンで粉砕し、リアルでチンパンジーが2匹生まれる楽しいゲームとなりました。
唯一の敗北は準決のvsくまばちで、メタグロスがポリゴン2に氷漬けにされた後、グライオンがジュカインの「リーフストーム」急所で破壊されて悲しい敗着となりました。「アクロバット」を見せつけたかったです…
おわりに
決勝後にレグと僕で構築経緯を語るのやったんですけど、全体の感想戦が出来てめちゃ楽しかったです。次もああいうのやりたいなって思いましたまる