1.はじめに
サークルの10月大会「ちゅりたほん」ダブル(は?)で使用した構築です。考察に休日1日潰した甲斐あって予選1位抜けできたのですが、またもや準優勝に終わって散財することになってしまったので、せめてここで供養したいと思います。
2.ルールと蛇足
2.1.ルール
・レベル50フラットダブル
・名前に「ち」「ゅ」「り」「た」「ほ」「ん」が入ってるポケモンのみ使用可能
・同じ文字を使えるのは1度のみ(例えば、ミミッキュとキュワワーは同時に使えない)
・ただし、バチュルなどの2つ以上の文字を含むポケモンはどちらの文字枠として採用してもよい
2.2.蛇足
ちなみに、本来別ルールの大会をやる予定だったのですが、面白味に欠けるルールだったので大会2週間前に急遽これに変更しました。
そのささやかな詫びと、ジャイアントキリングっぽい企画(下学年が上学年を倒してアドを得る)をやってみたいなってことで、「1・2年が優勝したら僕が焼肉を奢る」ってついメーリスに書いちゃったんですよね。
そして決勝で僕に勝利して優勝したのはあおくん(1年)だったので年末の忘年会で彼の分の焼肉代をしっかり支払うことになりました(泣
ただ、この焼肉企画のおかげで1・2年のみんながやる気を出して考察してくれたのなら、もしくはこれからのこがポケを引っ張る彼らのポケモンモチベの向上に少しでも役立てたのなら、悪くない出費ですね!(老害並感)
3.構築経緯
せっかく自分のtnを冠した大会だったのでとりあえず嫁ポケのライチュウを使うことにしました。
また、今回のルールでは天候の並び(リザY・ペリルンパ・バンドリなど)がいつも以上に活き活きとしており、これらに対してあるポケモンを軸に立ち回ることで有利な試合展開ができると考えました。
チルタリスです。普段のレートでは逆風が強くてなかなか採用できないポケモンですが、このルールではそうしたポケモンの多く(カプ系統や強力な鋼など)が存在せず、メガシンカ前特性の「ノーてんき」もより有効に使いやすいため、ポテンシャルはかなり高いと評価しました。
さて、ライチュウと天候メタのチルタリスで構築をスタートしましたが、この2匹で考えられる勝ち筋はチルタリスの「りゅうのまい」ぐらいで正直微妙です。そこで、ライチュウと横の相性が良く強力な勝ちプランを作れる「はらだいこ」マリルリを投入しました。カプ・テテフがいない環境で太鼓アクジェの爽快感を再び味わいたかったというのも採用理由の1つです。
次に、ライチュウだけではマリルリをサポートしきれないので、このルールにおける「モロバレル」を探そうと考えました。そこで見つかったのがモジャンボです。当初、汎用性の高いポケモンが数多く落ちている「ん」枠をこんなので消費して良いのかと甚だ疑問でしたが、他の指枠が総じて弱かったので結局モジャンボに落ち着きました。
「ほ」枠はそもそもまともな選択肢が2〜3匹しかいませんが、特性「いかく」と「おいかぜ」による素早さ操作だけでなく、チルタリスと共に初手に投げることでバンドリとルンパッパを縛れることに強い魅力を感じてムクホークに決定。
最後に残った「ゅ」枠は、チルタリスのフェアリー技と攻撃相性がいい炎ポケモンで探したらキュウコンのみ該当したので採用。モジャンボは特性「ようりょくそ」を持っているため、副次的に晴れの並びを偽装できることも採用を後押ししました。
これで、僕のちゅりたほんは
ち:ライチュウ
ゅ:キュウコン
り:マリルリ
た:チルタリス
ほ:ムクホーク
ん:モジャンボ
となり、マリルリをライチュウとモジャンボで護衛して「はらだいこ」からの「アクアジェット」で相手をなぎ倒すパターンを基本選出に、それが通しにくいボーマンダ入りや雨に対してはムクホークの「おいかぜ」から炎+フェアリーの高火力で制圧するルートをプランBとすることに決まりました。
5世代までの絵で作れるのいいですね
4.個別解説(ここで6世代gifを使っていく
特性:ひらいしん
性格:おくびょう
努力値:CSぶっぱ
技構成:10まんボルト/ねこだまし/フェイント/ボルトチェンジ
マリルリの良きサポート役であり、構築全体の潤滑油です。予選から決勝までの計8試合全てで選出し、縦横無尽の活躍をしてくれましたが、計3回あった同速の場面全てで負けたり、じゃんのケンタロスのツボを自らのねこだましで起動したりと困った子でもありました。持ち物の「とつげきチョッキ」はWolfeリスペクトです。これのおかげで裏から投げて「ねこだまし」を狙う動きがしやすく、特に雨と当たったときに真価を発揮してくれたのでなかなかよかったです。
キュウコン@ホノオZ
特性:ひでり
性格:おくびょう
努力値:CSぶっぱ
技構成:ねっぷう/オーバーヒート/おにび/まもる
プランBにおけるメインアタッカー。Zクリスタルを押すと技候補がずらっと並びます。リザードンやコータスが使えるルールで明らかに弱そうなこのポケモンを採用するのは少し気が引けましたが、選出した試合ではメガチルタリスとの並びがかなり強く、思っていた以上に活躍してくれました。技は優秀な範囲攻撃の「ねっぷう」、ホノオZを絡めることで特大火力を連打できる「オーバーヒート」、「まもる」を確定し、最後の枠は「ソーラービーム」を撃ちたい相手がいなかったので、Zにも対応するし何かに役立つかもと「おにび」を選択しました。結果として一度も打たなかったので、構築単位で重めだったコータストリパを死角から対策できる「ほえる」などと入れ替えた方が良かったかもしれません。
マリルリ@ノーマルZ
特性:ちからもち
性格:いじっぱり
努力値:HAぶっぱ
技構成:アクアジェット/じゃれつく/はらだいこ/まもる
基本選出におけるメインアタッカーです。このルールやプリティプリマのように使用できるポケモンが限られる環境ではしばしば「ねこだまし+マリルリ」の並びが輝きます。特に今回は先制技を無効にするカプ・テテフやアクアジェットを吸ってくるモロバレルなどがいないのが非常に追い風でした。太鼓アクジェで相手をなぎ倒す爽快感はクセになりますね。もちものは「オボンのみ」よりはらだいこの成功率が高い「ノーマルZ」にしました。マリルリとキュウコンはプラン上両選出しないこともこちらを選択した一因ですね。
特性:ノーてんき→フェアリースキン
性格:ひかえめ
努力値:CSベース
技構成:ハイパーボイス/だいもんじ/めざめるパワー(地)/まもる
基本選出ではマリルリで荒らした後の詰め役として、プランBでは天候メタ兼広範囲エースとして、ほとんどの試合に駆り出しました。メガチルタリスは物理型と特殊型を選べる強みがありますが、今回はマリルリが単体攻撃に特化しており、範囲攻撃を行えるポケモンがいなかったので特殊型で起用しました。元の特性における天候メタ能力、高い耐久値と優れた耐性、安定した範囲打点、そして「ち」「り」「た」の3枠で採用を狙える柔軟性を兼ね備えたこのポケモンは、間違いなくこのルールにおけるトップメタと言い切れる性能を持っていると思います。
ムクホーク@フィラのみ
特性:いかく
性格:いじっぱり
この大会で一番kpが高かったポケモンですね。タイプ、特性、種族値、技のどれを取って優秀です。ムクホークといえば「こだわりスカーフ」を持たせた「いのちがけ」型や「すてみ」で突貫する型が有名ですが、今回僕がこのポケモンに任せた役割はチルタリスと並べて選出しで「ノーてんき」下でドリュウズとルンパッパを縛ることと、「いかく」を撒きながらS操作をすることでメガチルタリスとキュウコンの並びを通しやすくすることです。よってこのような構成にしました。「フィラのみ」はウインディのように威嚇と反動技を両立できるポケモンであれば発動機会が多いと考えて持たせました。読まれにくい「おいかぜ」はそれなりに強く、型を工夫すればゼンダでもしっかり戦えるポテンシャルを感じました。
モジャンボ@ウイのみ
特性:さいせいりょく
性格:おだやか
努力値:HDぶっぱ
技構成:ねむりごな/いかりのこな/ギガドレイン/まもる
モロバレルです。「ねこだまし+はらだいこ」を決めたあとライチュウをこのポケモンと交換してサンドバッグになってもらいます。努力値は上記の振り方をすることでモロバレル以上の耐久値を得られるため、奴とほぼ同等の仕事をこなすことができました。ただ、「ねむりごな」は外れるし、「クリアスモッグ」なんかも覚えないので、改めてモロバレルの代わりはいないと実感。居座り続けてより長く攻撃を耐えてほしかったので持ちものは「ウイのみ」にしました。
5.おわりに
このルール楽しかったし似たような大会またやりたいな